「子どもたちをキリスト者の生活へと導くカテケージス(信仰教育)Come, follow meはフランスで生まれました。
子どもたちの教育に携わる人々が、4~5歳の子どもたちが持っていた神さまへの渇きに応えようとしたことから始まりました。彼らはどのように子どもたちの信仰を養っていくのかを手探りで探りました。そこで拠りどころとしたのが幼きイエスのマリー・ユジェーヌ師(カルメル会士、ノートルダム・ド・ヴィの創立者)の教えでした。
師はくりかえし言っています。「子どもは神を知り、神を愛することができるのです。この根本的な体験を子どもたちにもさせていきましょう。」
1966年にマリー・ユジェーヌ師はこう言っています。
「教会の使命とは、キリストに忠実であること、キリストのみ顔を示すこと、またイエスが人々と築いた関係を持ち続けること-つまり天地創造の初めから神が人間と始めた対話を続けること-なのです。神と人間の関係の歴史は、聖書の中に見つかります。それは単なる過去の話ではなく、今も続いているのです。イエス・キリストによって、また聖霊の働きのうちに神は人間と関係を持ち続けているのです。(中略)
キリスト者とは単に真理を信奉する者ではなく、また単に日曜日にミサに行く者でもないのです。キリスト者が真にキリスト者となるのは、約束をし、それを実行することによってです。そして自分をささげることによってです。
つまりキリスト者とは神のいつくしみに生き生きと個人的に応えていく者になることなのです。これは愛のヒストリーであり、またいつくしみのヒストリーなのです。ここに新しい聖霊降臨が実現するのです。子どもたちには、神のいつくしみのヒストリーを知らせなければなりません。人間と共に働く聖霊のヒストリーを伝えなければなりません。すべてに愛が浸み込んでいるのです!」
子どもたちに神の愛を体験させるためには、その子が神との関係の中に入っていけるように助けなければいけません。
また、カテキスタ(信仰教育者)は子どもが祈りを学びつつ、自分の存在の奥底におられる神をいつもさらに深く見出していくように助けなければいけないのです。
こうした手ほどきによって、子どもたちは単に恵みにおいて成長するだけでなく、それとともに心とからだも自然と成長していくことになるでしょう。
さらに、Come, follow meは時間をかけて、子どもの中で神への愛と人びとへの愛が育っていくのを見守ります。
子どもたちは、もっとイエスを知りたい、もっとイエスを愛したい、という渇きを見せてくれるでしょう。この生まれたばかりの信仰生活の歩みに応え、また、それを養っていくためには、系統立っていて、総合的(インテグラル)で、かつ子どもたちの発達状況に応じた要理教育が必要なのです。
Come, follow meは、家庭から学校へ、学校から小教区へ、そして、小教区からフランス全土へと徐々に広まりました。さらに、み摂理的に、違う文化背景をもつ海外でも広がりをみせました。どこにおいても、子どものためだけではなくカテキスタ(信仰教育者)と教区の生活のためにも刷新の泉が現れたのでした。
30年近い実践を経て、当初の経験が広がりと深まりを見せて、始まったときの確信も文書化されました。
この確信は、これから先もCome, follow meの礎となるでしょう。この冊子の中で、私たちの確信をご紹介するのは、教会と聖霊から託された奉仕に従事するカテキスタのみなさんが信仰を深めることができるようにと願っているからです。」
カテキスタ用冊子「紹介文」抜粋
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